canonicalとは、「カノニカル」と言われるメタタグのことを指しています。
SEOに携わる者としては絶対に知っておかなければいけないくらいに重要なことですね。
端的に説明すると、Webサイト内で重複するコンテンツや類似したコンテンツが存在する場合に、検索エンジンに対して「どのURLを正規ページとして評価すべきか」を指示する役割を持ったタグです・・・というところでしょうか。
一つずつ説明していきます。
canonicalタグの解説
canonialタグ
canonicalタグそのものは以下の記述です。
そのままコピペしてお使いいただけます。
<link rel="canonical" href="ページのURL">
どんな時にどこに記述するタグ?
canonicalタグは、一つのページ・URLの中で一つだけ指定することになります。
headタグの中に記述します。
<head>
〜
</head>
例えば、当サイトのトップページのcanonicalタグは以下のように設定します。
<link rel="canonical" href="https://www.semlaboratory.jp/">
これだけ見ると、何ら不思議なことではないんですが、何故、敢えてcanonicalタグを設置しなければいけないか・・・です。
例えば、当サイトのトップページは以下のURLでも同じようにトップページを表示してくれます。
- https://www.semlaboratory.jp/
- https://semlaboratory.jp/
- https://www.semlaboratory.jp/?aaa
- https://www.semlaboratory.jp/?bbb
敢えてリンクはしていませんが、察していただければと思います。
また、http://かhttps://でも扱いが変わりますよね。
こう言った形で複数のURLの出現が考えられますが、このように複数のURLがあっても”一番正しいURL”を検索エンジンに伝えるためのタグが、canonicalタグということです。
よくあるケースとして、他所のサイト様に引用していただいたり、リンクを貼り付けていただくことがありますが、こちらが意図しないURLを貼られることがありますよね。
そういう時に被リンクの評価(リンクジュース)がURLごとに分散しないようにするという役割も持っています。
canocanilタグを正しく設置することで、「https://www.semlaboratory.jp/」をリンクされても、「https://www.semlaboratory.jp/?aaa」をリンクされても、全てcanonicalタグで指定した「https://www.semlaboratory.jp/」にリンクの評価が集まるようになるということです。
noindex/nofollowとの同時記述について
canonicalタグを設置する中で、大半の方々が疑問に持つ「noinex/nofollowとの同時記述について」海外SEO情報ブログでアップされています。
この疑問に関しましては、以下の記事ページをご覧ください。
結論としましては、「明確に定義されていない」でした。
基本的には期待通りの挙動をするけど、正しく動作しない可能性もある・・・というところですね。
具体例として弊社のとった対応についてご紹介させていただこうと思います。
弊社は「semlaboratory.jp」にする前、「oosaka-web.jp」というドメインを使っていました。
リニューアルを行い、ドメインを「oosaka-web.jp」から「semlaboratory.jp」に変更いたしました。
この時、「oosaka-web.jp」の全ページに以下の「noindex/nofollow」タグを設置しました。
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">
そして、ヘッダタグ内に、以下のようにcanonicalタグを入れたとします。
https://www.oosaka-web.jp/のヘッダ内に <link rel="canonical" href="https://www.semlaboratory.jp/">
を記述。
https://www.oosaka-web.jp/service/のヘッダ内に <link rel="canonical" href="https://www.semlaboratory.jp/service/">
を記述。
そうすると、noindex/nofollowの効果も、それぞれのcanonicalタグで指定したURLに影響を及ぼすのか?という話です。
弊社では、oosaka-web.jpの全ページにcanonicalタグの設置をせず、noindex/nofollowタグのみ設置した形にいたしました。
もし宜しければ、それぞれのドメインにアクセスしていただき、記述状態をご確認いただけければと思います。
理由といたしましては、はっきりしない仕様の記述をするのが怖かったから・・・というところです(笑)・・・というのは、冗談で、取り立てて評価を引き継ぐ必要もないと判断したためです。
多分ですが、canonicalタグとnoindex/nofollowタグを同時記述したとしても、時間の経過とともに正しく処理してくれるものと思われます。
Googleはそんな間違いを放置することはありません。
ですので、仮にoosaka-web.jpのnoindex/nofollowの影響でsemlaboratory.jpのインデクシングなどが遅くなっても特に問題ではないと考えています。
ですが、わざわざ古いページの評価を引き継がなくてもサイトのページが検索エンジン上でアクセスを集められるコンテンツになる確信があるため、わざわざoosaka-web.jpの評価をsemlaboratory.jpに引き継ぐことをしませんでした。
現に、少しずつ検索エンジンからの流入が増加してきています。
何が重要かを見極めて判断してタグを記述しなければいけませんね・・・と思います。
締め
内容を記述してふと思ったことなんですが、noindex/nofollowについて、また別記事でそれぞれを紹介したく思います。
「metaタグ」とひとまとめ的な感じで言っていますが、「metaタグ」の「meta」とは、「可視化されてない」や「目に見えない」という意味を持ちます。
つまり、headタグ内に記述すると、ブラウザ上に表示されないデータになるんですね。
そのため、headタグ内に記述するタグを総じて「metaタグ」と言われています。
細かい言い方をするとすれば、noindex/nofollowはmetaとタグ内に記述されていますが、canonicalタグの場合はlinkと記述されたタグですよね。
<meta name="robots" content="noindex,nofollow">
<link rel="canonical" href="https://www.semlaboratory.jp/">
ですが、これらをまとめて「metaタグ」と呼称している気がします。
呼称はひとまとめにしていただいても問題はありませんが、記述は明確に分けなければエラーにしかなりませんので、注意したいところですね。
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