本記事では、SEOにおけるサイテーション(citation)について考える記事となります。
サイテーションについては、なかなか自分たちでコントロールするのは難しい項目ですね。
頑張って運用して、情報を適切に配信して、ようやく結果として得られる評価・・・ですもんね。
目次
サイテーションとは?
SEOにおける「サイテーション」は、一般的に被リンクのことを指します。
被リンクではありますが、厳密には、どれだけ引用されたり言及されたりしたか・・・を評価するアルゴリズムです。
リンクがなくても、コンテンツの周りで用いられるキーワードによって評価を得ることができるというアルゴリズムです。
例えば、SNSでリンクを共有されたりしても、nofollowが入っていたり、そもそもSNSへの投稿内容が検索エンジンに表示されないなどありますが、それでもやはり重要な評価の指標であることは間違いないんですね。
「citation」とは、引用、参照、言及、例証という意味を持つ言葉です。
ウェブサイトが他のウェブサイトからリンクされることを指し、SEOにおいて非常に重要な要素として考えられています。
Googleは、被リンクをウェブサイトの信頼性や権威性の指標として利用しています。
いわゆる、外的要因として重要視したデータになっています。
質の高い被リンクが多いほど、検索エンジンからの評価が高まり、検索結果で上位表示されやすくなるというのが定説ですが、サイテーションの評価が高いWEBサイトはやはり検索結果において上位表示されやすいWEBサイトになりますね・・・ということですね。
サイテーションの実例
サイテーションの効果については、海外のメディアである「SEO Moz」がテストをされたようで、そのデータが公表されています。
こちらの内容については多数のメディアで公表されています。
細かいお話は置いておいて、結論だけを掻い摘みますと、以下のような成果があった・・・ということでした。
Googleマイビジネス、各種SNSへデータを掲載したWEBサイトと、何も掲載してないWEBサイトとでは、検索した時に表示される回数を調査したところ、大きな違いが出た。
ということでした。
この点で大事なこととして「視認性」の問題について重要視されているようです。
Googleマイビジネスにしても、各種SNSにしても、やはり画像や適正なデータを手を抜くことなく入力することで、検索結果に掲載された時の「視認性」が上がり、結果としてクリックを発生させる要因となるため、適正なデータを手を抜かず入力する必要がありますね・・・と書かれています。
また、各種SNSからユーザーを誘導してからのエンゲージメント発生率においても大きな差が出たことを発表されています。
つまり、視認性が高くユーザーを誘導しやすいコンテンツ内容は、やはりその後のエンゲージメントの発生率を高めている可能性が高いということで結論づけられています。
因みになんですが、この視認性の高さの問題については、以下のリンクに記載があります。
こちらもあわせてご確認いただければと思います。
サイテーションを獲得するために
サイテーションを獲得することは、一朝一夕ではありません。
でしが、地道に準備をして運用して、情報配信を心がけることでかなり有益なデータになります。
NAP情報を統一して分かりやすくする
NAP情報とは、以下の3つの情報を指しています。
- Name : 名前(企業名やブランド名など)
- Address : 住所(オフィス情報)
- Phone : 電話番号(オフィス情報)
こちらを正しく掲載していきましょう・・・ということですね。
最近ですと、レンタルオフィスやご自宅を仕事場にされている方も多く、NAPを綺麗に揃えることが出来ないケースも多く、そういうケースは極めてSEOに弱い印象があります。
そのことの是非を問いたいわけではありませんので、悪しからずご了承ください。
Googleマイビジネスに登録する
まずはGoogleマイビジネスにデータを入力するところから始めましょう。
Googleマイビジネス、Google Map、Googleプロフィールなど、言い方は多々ありますが、これらを適正入力し、検索した時に検索結果にGoogle Mapのデータが掲載されるようにしましょう。
弊社でしたら、以下のMapデータがそれに当たります。
やはり、一度登録した後は放置はしない方がいいに決まってますよね。
随時アップデートしていますので、適宜、ご確認いただければと思います。
FacebookやXなどのSNSでアカウントを作成し運用する
Googleマイビジネス同様に、各種SNSにもデータを登録してアカウントを運用しましょう・・・ということです。
弊社ですと、FacebookとXを主に運用しています。
今後、ショートムービーなども運用したく考えています。
採用活動を頑張り、ご入社いただいた方々と力をあわせていく予定で考えています。
サイテーションを獲得するためには、つまり、企業としての活動も適正に行う必要があるということと、弊社では認識しています。
FacebookやXの運用は、Googleマイビジネスと似ていますよね。
ですので、これら一連、同時に動かせるようにルールや規律をつくるのも必要なことだと考えます。
どのメディアにしても、テキストだけではなく写真や動画データを適切に扱いアップしていきたいですよね。
そうすることで、視認性を確保することが出来、データ上、有利な動きになると考えられます。
口コミを獲得する努力をする
口コミに関しては、ずっと言われている通りですね。
頑張って口コミを獲得する努力をしましょう・・・ということです。
様々な方法がありますので、ここでは方法論については言及いたしません。
口コミについても、長ければいいということではなく、短すぎてもよくはないですよね。
因みにですが、私が口コミをしたデータは、かなりの表示数があるようでして、視認性の高さの良さが出ている実例になるかなと感じています。
こちらの口コミはかなりの表示回数があり、表示回数についてよく通知が届きます。
投稿データは考えられたデータの方が有用性が高いということは間違いないと考えています。
業種業態によっては、口コミはその場で書いてもらうことが推奨されたりもしますが、後からじっくり書いていただくことで最善の口コミを獲得することもあると考えます。
口コミをいただく方法については十分な検討が必要かもしれません。
業界新聞やメディアに寄稿したり取り上げられる努力をする
日常的に情報を配信し、業界内にあるメディアに取り上げていただけるように心がけることが重要かなと考えます。
弊社のクライアントさんも、ブログやSNSがきっかけで、業界メディアにアップされたことがありました。
定期的にそういうメディアに取り上げていただけることもあり、検索順位が一気に上がったことも間違いなと感じています。
一度構築したサイトをそのままにするのではなく、SNSが主流になった昨今でも地道にブログ更新を続けることや、サービスページをアップデートし内容を充実させることは、これからも必須な対策なのかんと考えています。
最近ですと、ショートムービーを配信することで、多くのビュー数(閲覧数)を獲得することもありますので、場合によってはショートムービーを配信するのがベストなこともあるかもしれません。
十分に検討する必要はありますね。
広告を配信する
広告を配信する・・・と考えると、SEOとは全く無関係に思えるかもしれませんし、全く別の出来事・・・と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、広告があることで短時間でサイテーションを増やすことが出来ます。
SNSで広告を配信した場合、SNSのアプリ上でのクリックが多いため、SNSを閉じた後、指名検索を行う可能性がとても高いと弊社では考えています。
そのため、指名検索を増やすための広告配信戦略も同時に立てることなります。
「WEB広告はCPAを求めるのみ!」みたいな価値観を否定するわけではありませんが、そだけで広告を配信すると、とんでもないところで大損している可能性があります。
クリエイティブなども全然変わってくることもあります。
広告戦略はしっかり考えて対策したいところだと考えています。
構造化データなど、目には見えなくても適切なデータ配信をする
構造化データの内容については過去に書いた記事がありますので、以下のリンクをご覧ください。
構造化データがあることで「視認性」与える影響は大きいです。
ただ、構造化データを配信しても上手くいかないこともあります。
重要なのは、それらを理解して自らの戦略でサイトを運用して情報を配信することだと考えます。
構造化データがあることで、wordpressで言えばプラグインやテーマに与える影響が出てきます。
そのための管理も必要になります。
ですが、適切な情報がある場合には十分に検討すべきだと考えます。
制作会社様であったり、知識のある方々と検討することをおすすめしたい項目かなと思います。
ただ、構造化データよりも、ただただ”コンテンツを追求する”ことも重要ですのでその点だけは理解したいところかもしれません。
あくまで、ユーザーファーストなコンテンツが必要で、最高の情報を配信することをファーストにする必要があることを理解してコンテンツを見直すのもいいかもしれません。
締め
サイテーションについて以上です。
サイテーション・・・という言葉をつけると特別なアルゴリズムのように感じますが、決してそんなことはなく、普通にSEOに取り組んでいたら、きっとやっているであろう施策の一環のことかなと思います。
ブログを書いたり、ページを増やすだけが施策ではなく、今あるコンテンツを見直したり、一つ一つのコンテンツの妥当性などを考え加筆修正することも施策の一つです。
- 引用してもらうためにはどうしたらいいだろう・・・
- SNSでシェアしていただくためにはどうしたらいいだろう・・・
ということを考えるのも重要ですが、ただただ”コンテンツを突き詰める”ということも重要かなと思います。
弊社の旧サイトのドメインを残しているのも、実は理由があるんですね。
小細工をしようと思っているわけではないんですが、アルゴリズムを考えると、決して手放していいドメインだとは思えないんですね。
WEBサイトの移転や、リニューアル時にはよく考えないといけないこともありますので、十分に考えたいところですね。
過去に引用されたことがあるコンテンツがあるなど、ドメインのコストは年間でも数千円であることも多く、高くても2万を超えることはそう滅多にないと思いますので、ドメインを手放す際には十分に考えて対応されるようにしましょう。
話が戻る感じになりますが、弊社が最も大切にしていることとして「指名検索をされること」と考えています。
サイテーションとは、指名検索の重要性について考えるきっかけになるアルゴリズムであると考えています。
是非、検討してみてWEBサイトに反映していただければと考えています。
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