2025年に入り、改めてSEO対策をする上で最も気をつけるべきポイントを書き出しておきたいと思います。
細かいことを言い出せば、言いたいことはたくさんありますが、敢えて、ポイントを絞って書いていきたいと思います。
目次
2025年版 SEO対策をする上で最も気をつけるべきポイント
2025年版、いってみましょう!
指名検索されるように努力をしましょう
サイトを運用するにあたって、最も力を入れるべきポイントだと考えています。
2024年にGoogle社の情報から漏洩したと言われている情報にある「Navboost」のことかもしれませんし、そうでないかもしれません。
「Navboost」とはユーザー行動データに基づく調整シグナルの一つです。
詳細については、Googleで「SEO Navboost」と検索していただくとさまざまな見解が出てきますので、そちらもあわせてご覧ください。
どの検索キーワードで、どのページがクリックされたか・・・を評価するというポイントというところでしょうか。
”出来る””出来ない”などはありますが、重要なポイントであることは変わらないと考えています。
被リンクを獲得するくらいに重要だと考えています。
「指名検索をされる努力」ですね。
複合キーワードでの検索クエリが多いと思いますが、侮ることなかれ。
単一キーワードでの指名検索は「固有名詞(***)」であることがほとんどになると考えます。
複合キーワードでの指名検索は「カーテン @@@」のような感じですね。
この複合キーワードでの(指名検索での)誘導が増えるだけで、アクセスに与える影響が大きいと感じています。
指名検索が増えればそれだけで、単一キーワードに対する影響力も大きくなると感じています。
ナショナルクライアントクラスのSEOはこのインパクトがとてつもなく大きいと見受けています。
検索意図を汲み取るコンテンツを意識しましょう
コンテンツをつくる際に、検索意図を汲み取りましょう・・・ということですね。
例えば、「和菓子」と検索した際に
- 「和菓子のレシピ情報」ページなのか
- 「和菓子を買える場所情報」ページなのか
- 「和菓子の美味しいお店情報」ページなのか
- 「和菓子の中の生菓子に関する情報」ページなのか
という感じで分類し、検索してきたユーザーがどのようにサイトのゴールに向かうかを考案する必要があるというところです。
サイトの中でゴールが遠くなると、それだけ検索順位が上がりにくいページ・サイトになっている可能性が高いと考えられます。
”お問い合わせ”をいただきたく”お問い合わせフォーム”はあるけど、何のお問い合わせをすればいいのか分かりにくいサイト・・・という展開は避けたいところですよね。
もし、失敗に気づいても、後から改修はできるものですので、気負わず改善していきたいところですね。
これから新規で制作される場合は、サイトマップやフローマップのようなものをつくり、適切な情報の流れが出来てるかご確認くださいませ。
E-E-A-T(旧E-A-T)
最初は「E-A-T」と言われましたが、2023年頃から「E-E-A-T」と言われるようになりましたね。
- 専門性 : Expertise
- 経験 : Experience
- 権威性 : Authoritativeness
- 信頼性 : Trustworthiness
を示すコンテンツ作りを心がける必要があります。
これらの頭文字を取って「E-E-A-T」と言われています。
元々の「E-A-T」の時は「経験(Experience)」がない状態のことを指されていました。
- 専門性 : Expertise
- 権威性 : Authoritativeness
- 信頼性 : Trustworthiness
特に医療や金融などの専門性の高い分野ではE-E-A-Tが重要視されていますよね。
ただ、これに関しては漠然としていて、何のことか分かりません。
以下、ピックアップしてみます。
専門性(Expertise)
その分野に精通していることを示す。
例えば、医療サイトであれば医師や医療従事者がコンテンツ作成に関わっていることを明記するなどが有効です。
経験(Experience)
実際に経験したことをもとに情報提供していることを示す。
例えば、商品レビューサイトであれば、実際に商品を使用したレビューを掲載するなどが有効です。
権威性(Authoritativeness)
その分野における権威性を示す。
例えば、専門家からの推薦や、権威ある機関からの認証などを掲載するなどが有効です。
信頼性(Trustworthiness)
情報源の信頼性を示す。
例えば、正確な情報源を明記したり、ファクトチェックを実施していることを明記するなどが有効です。
E-E-A-T(旧E-A-T)について思うこと
これらのE-E-A-Tの要因はランキングを決定するアルゴリズムとはまた別のようです。
一般的に静的にサイトを運用しているだけでは、こういった評価を得ることはなかなか難しいですね。
どんな企業様でも動的にコンテンツを動かし、これらの要因を獲得するための運用設計・仕様設計を心がける必要があります。
どんなサイトも専門性に特化するキーワードを意識して、そのキーワードを中心としたコンテンツ・ページを構成する必要があります。
サイトマップや、フローマップなどを制作し、サイトの基礎となる構図を作成することで、評価されやすいWEBサイトになることは間違いなさそうです。
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、UX(User Experience)の質を計測・判定するための指標のことを指しています。
- LCP(Largest Contentful Paint)
- INP(Interaction to Next Paint)
- CLS(Cumulative Layout Shift)
上記の指標で構成されており、サイトの使い勝手を判定しています。
以下、内容をピックアップします。
LCP(Largest Contentful Paint)
LCP(Largest Contentful Paint)とは、ページの中で最も大きなコンテンツが表示されるまでの速度のことを指します。
動画や画像などのページのメインコンテンツの読み込み時間を指しています。
読み込み開始から最大コンテンツが表示されるまでが2.5秒未満であることが理想的とされています。
INP(Interaction to Next Paint)/ FID(First Input Delay)
2024年3月までは「FID」を指標としていたところ、2024年4月からは「INP」を指標として用いているということでした。
Googleセントラルブログなどにも公式文書として、そのように発表されていますね。
INPとは、ページに対するすべてのクリックやタップやキーボード操作の遅延時間をモニタリングし、最長の遅延時間(延長時間)を記録しているということです。
理想的な遅延時間は100ミリ秒未満のよう。
ユーザーが訪れてきてから無駄なく次のイベントを発生させたいですね・・・というところです。
CLS(Cumulative Layout Shift)
CLS(Cumulative Layout Shift)は、ページの読み込み段階に発生したレイアウトのズレの変化量を判定したデータしたものです。
ブラウザバグの類を判定しているというところでしょうか。
間違えてクリックしてしまうようなコンテンツの配置の問題を指しています。
分かりやすい配置が重要になってくるということですね。
コアウェブバイタルについて記事を書きました
コアウェブバイタルについて、改めて記事をアップいたしました。
細かな具体例なども入れてアップしていますので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
コンテンツの質と量
最近、競合キーワードで上位表示しているページのコンテンツ量は、物凄く増えてきたように感じています。
検索で上位に表示されている全てのサイトのコンテンツ量が異常に多い・・・とまでは言いませんが、ただ、強豪のキーワードで上位表示するページのコンテンツの量はかなり多いです。
テキストデータにして10,000文字は軽く超えているのではないでしょうか。
そして1ページの中で”起承転結”をつくり、画像や動画を入れていくので、コンテンツとして評価が高いページをよく見ます。
ブランドの知名度で上位表示しているページも見ますが、全体で見ると少数派です。
ブログの記事も1,000文字や2,000文字では、到底足りないと感じる昨今です。
でも、実際に企業の持つ情報は、それくらいの情報があって然るべきというように感じます。
要は、企業の製品に関する情報って、1,000文字でまとめられるほど軽い情報ではないんですね。
深く掘り下げれば深く掘り下げる程、表現したくなるような情報はたくさんある・・・ということなんですね。
この情報の掘り下げをどれだけ頑張るか・・・ということは、キーになっていると思う最近です。
レスポンシブデザイン
モバイルフレンドリーなサイト構成にしましょうね・・・というところですが、最近はレスポンシブが当たり前になってきました。
メディアクエリーの設定や細かい分岐をつくることなど、さまざまなデバイスを考えておく必要がありますね。
ブラウザバグが多いと感じた時には、いろいろと見直さなければいけません。
以下、レスポンシブで配慮したいポイントをかいつまんでおきたいと思います。
- メディアクエリを正しく設定すること。
デバイスごとの横幅サイズを把握してコンテンツを出力しましょう。 - 動画ファイル、画像ファイルなど、スマートフォンとPCでも最適に表示されるコントロールをしましょう。
- コンテンツを横並びにした時に、PCとスマートフォンでは必ず挙動が変わります。この切り替えを適切に処理しましょう。
- PCでは表示しなければいけないコンテンツでもスマホでは不要なこともあります。コンテンツのデバイスごとの要・不要を考え適切に出力をしましょう。
- 情報の流れがスムーズになるように意識をしましょう。広告を消すなどの無駄な操作が発生しない構図を意識したいですね。
- お問合せフォームなど、PCとスマートフォンでは意識すべき点が変わります。「フォーム最適化」と言われるキーワードもありますので、しっかりテストしましょう。
昨今、スマートフォン対応は当たり前すぎるので、そこはユーザーとしてしっかりテストしていただければと思います。
その上で、必要なコンテンツとそうでないコンテンツや表現したいデザインを設計して仕様を策定させるようにしましょう。
AIに頼りすぎない
コンテンツの生成について、AIに頼りすぎないようにしなければいけません。
GoogleはAIの生成したコンテンツを理解することができるようです。
実際、私たちの目で見ても変なコンテンツってありますよね。
文脈的に明らかにおかしい・・・というようなコンテンツです。
どれだけ記事を書いたりコンテンツを生成しても検索順位が上がらなくなると思われます。
AIについては、あくまでコンテンツのヒントをもらうまで、、、にしておき、やはり文章自体は人の手で構築し、編集し、校正し、原稿として完成させるべきかなと考えます。
時間のかかる作業ではありますが、根気強く作業をしていきたいところですね。
随時更新していく運用
常に情報を最新に保って更新しておきましょう・・・という内容です。
Googleのアルゴリズムの話ではないんですが、メタデータはかなり重要とされていますし、更新日時も重要であるともされています。
(構造化データにあるデータはどれも重要です。)
以下、当ブログで「構造化データ」の解説をいたしました。
サンプルコード付でアップしていますので、コード内容のご確認ください。
古い情報のままでは検索順位はどんどん下がっていく傾向にあります。
最新性も重要ということですね。
SEOの情報は回転が早いですから、古い記事が検索上位に出続けるということはほんとに少ないですよね。
今ですと、2023年くらいの記事が最も多いですかね。
凄い進化だなと思います。
PDFファイルなども、やはり新しいファイルの方がクリックされているように感じています。
(SEMラボラトリー調べ)
古いファイルですと、ファイル情報が不十分か読み取れないデータというところでしょうか。
兎角、WEBページもですし、画像情報、プログラムの情報、PDFのような文書データもできるだけ新しい状態にしておきたいところですね。
検索品質評価ガイドライン
Googleが設けている諸々の評価基準が文書でまとめられたデータを「検索品質評価ガイドライン」と言います。
直接リンクを貼らせていただきます。
「E-E-A-T」や「Your Money or Your Life(YMYL)」や「ページのクオリティの基準」など、内容盛りだくさんで書かれています。
この文書は英語のみ資料しかありません。
ですが、翻訳アプリなどを利用すれば内容は把握出来るようになっていますので、ぜひ、何度も見ていただくと良いのではないでしょうか。
今後、当ブログでも、「検索品質評価ガイドライン」を部分的に翻訳しながら解説していきたいと考えています。
現在のところ、2024年3月が最終更新になっているようです。
次の更新が楽しみですね。
締め
以上です。
記載させていただいた内容について、弊社の解釈や、弊社でのテスト・検証結果などがあるため、必ずしも他社様の情報とは一致してないこともあるかと思います。
そこは、参考程度にご覧いただければと思います。
他、一つの記事では言い切れないくらいにたくさんの要素があります。
「指名検索を増やす努力をしましょう」ということについて、具体的な施策を記載したわけではございません。
例えば、指名検索を増やすためにSNSや動画を運用するということのような、派生する作業や取り組みは考えられないくらいに広がっていきます。
単調にブログを更新したり、ページを更新するだけではどうにもならないこともあります。
今後、当ブログでどのように皆様にお伝えしようか考えているところですので、随時更新していければなと思っています。
ひとまず、2025年の1月現時点で、重要だと思うポイントを意識してみていただければと思います。
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