弊社では、AIは「Gemini Advanced」を利用しています。
コラムで利用しているイラストは、今はもうGemini Advancedで生成していただいたデータを利用するようにしています。
今後、間違いなく当たり前のように使われることが予想できますので、その時までに違和感なく使いこなせるように・・・という目的で利用しています。
「SEO×生成AI」って、ここのところ、話題に上がりまくっていまして、弊社でもよくご質問をいただきます。
例えば、以下のようなご質問でしょうか。
- 生成AIで記事を書いたり出来るの?
- 生成AIにSEOの評価をしてもらえるの?
- コードを書いてもらえば、システム(phpやpython)を理解してなくてもシステムを組めるの?
これらのご質問に対して、実用性まで加味した返事をするというのが実に難しいなと感じています。
「生成AI」を使いこなす人のレベルに依存すると言っても過言ではないように感じています。
ということで、ここから現状で考えている「SEO×生成AI」のポイントを挙げて解説してみたく思います。
当記事では、「AI」のことを「生成AI」と呼称いたします。
生成AIで記事を書ける?
結論「Yes」です。
ですが、正直なところ、質問の仕方によって文章の内容は大幅に変わると思います。
ここでもいろんなポイントがあるんですが、プロンプトが大枠すぎると大枠すぎるくらいのレスポンスしかしてもらえません。
例えば、以下のような質問をしたとします。
以下に、諸々の返信をいただいたドキュメントをアップいたします。
見ていただいた通りですが、上記の質問のままですと記事として成立するような内容としてはいささか薄い内容かなと思います。
というか、そもそも、AIに聞かなくても誰でも分かるくらいの返信しか出てきません。
具体的な質問はいたしませんが、更に具体的な質問をすると、的確な内容になってくるかなと思うんですね。
- 証券会社のサービスは「***」を選びたい。
- 利回り*%の◯×△を選びたい。
のような感じで、いろいろと具体的な内容をアップしていくことで初めて記事として成立するくらいの内容になると感じています。
というか、その程度の質問しか出来ない文章はすぐに分かりますので、その程度の理解力の文章はなるだけ作らないに越したことはないと考えています。
Googleだけでなく、人もそうなんですが、AIが生成した文章かどうかはすぐ分かりますので、どうしても順位が上がらない文章はリライトするなどして、改善していくようにしましょう。
あと、生成AIが取り扱える文字数(データ量)には上限があります。
大きなキーワードで上位表示をしようとすると、やはり更に量も質も追求しないといけないと感じています。
結局、最終的には記事の内容に精通した人が記事を構成して記述していき、細部をコントロールする必要があるんですね。
ですので、結局、そこまでを突き詰めると「生成AIで記事を書ける?」という質問には「No」となるように感じています。
因みに、私は金融のプロでも何でもありませんので、誤解のないようによろしくお願いいたします。
生成AIでWEBサイトのSEOを評価してもらえる?
「No」です。
「生成AI」は特定のドメインの内容を憶えているわけではありません。
しょうもない質問になりそうなので、敢えて質問はいたしませんが、「ドメイン.jpのWEBサイトの内容はSEOとして優れてますか?」と質問しても、多分、「分かりません。」と返ってくると考えます。
そもそも、「SEOの評価って何ですか?」というのが、一般的な概念の持つ感覚かなと思います。
ちょっと質問を変えてみたく思います。
- 「***」というキーワードで上位表示している「ドメイン.com」のページの文章を評価することは出来ますか?
というような感じで、部分的にどう評価されるかを確認することは出来ても、何でもかんでも理解されているわけではないことと、間接的なデータの渡し方は好ましくないので、この場合ですと「ドメイン.com」を渡すのではなく、ドキュメントか何かに文章を記載しなおして、そのドキュメントを渡す方が現実的かなと考えます。
(Google workspaceとGemini Advancedは連携していますので、そういう使い方ができます。)
ですので、結局、「生成AIでWEBサイトのSEOを評価してもらえる?」という質問に対しては「No」となります。
ですが、「コンテンツそのものの評価」をしていただくことは可能ですので、「生成AIでWEBコンテンツの内容を評価してもらえる?」に対しては「Yes」だと考えます。
ただ、学術レベルの話になるといろいろと変わると思いますので、質問内容についても十分に検討は必要だと考えています。
生成AIで出してもらったphpやpythonのコードでサービスをつくれる?
「No」です。
当サイトのテックコラムでも、ノーコードを卒業するための簡単なコードを書いてもらいましたが、最終、実装するための作業を行う必要はあります。
以下がその記事ですので、参考までにご覧ください。
特にphpやpythonになってきますと、そもそも動作をテストする必要がありますし、テスト環境を構築したりデータベースを扱えないといけないなど、越えないといけないハードルが高すぎるようにも考えています。
ノーコードを卒業・・・ということで上記の質問をしていますが、サーバーやドメイン、ftpやsslに関する理解も必要になってくると考えています。
コードを理解出来たからと言ってノーコード卒業かというと、結局、そうでもないんですね。
出てきたコードだけでは結局何もできなくて、越えなければいけないハードルを一つずつAIに聞いて理解していくというのであれば、どこかで目的の作業までを完遂することは出来るんじゃないかなと思います。
そして、その目的の作業を完遂する何歩も手前でとっくにノーコードは卒業できているのではないでしょうか・・・という見立てがたちますね。
なかなか難しいですね。
締め
「生成AI」を使いながらテストをするようになっていろんなことに気づくことが出来ました。
結局、機械的な作業をするわけではないところをAI化というのは、まだまだ先の未来のような気がします。
前述のノーコードの話ではありませんが、そもそもテスト環境からデータベースから何から何までAIが準備してくれる・・・みたいな話になるのであれば、おそらくSEOの全てもAIによる作業で完了してしまいます。
WEBサイトの構築を開始する時点からAIが作業をすることになりますので、そもそもSEOの必要性もなくなってきますね。
生成されたコンテンツに「ギャグ要素」を入れるために人の手が必要になる・・・みたいな、今の人の手とAIの助けが逆転するような、それくらいの世界になるくらいにならないと、今の現状は変わらないと考えています。
もし、今、ノーコードで出来ることがあるとすれば、スプレッドシートやドキュメントやスライドにコマンドや関数を打ち込むためのプロンプトを生成して実装するくらいの流れくらいかなと感じています。
ただ、普通の一般的な企業の場合、そこまで高度なことが求められるかどうかは甚だ疑問です。
今はセールスフォースに代表されるような顧客管理や経営管理システムは世の中にたくさんありますし、相当に高度なプログラムはスプレッドシートやドキュメントで処理するということも考えにくいですしね。
やはりSEOにしても検索エンジンマーケティングにしても、どこまでいっても情熱ある人が突き詰めた情報が一番コンテンツとして優れてますよね・・・と思います。
生成AIがあるからSEOが上手くいくのではなく、情熱ある人が突き詰めたコンテンツをもっといい形にするために生成AIを活用するからSEOがうまくいき結果として検索順位を上げることが出来る・・・というような流れの解釈が今のところベストのような気がしています。
弊社では今後更にAIへの理解を深めていき、関係者の方々にフィードバックしていきたいと思います。
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